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アジア発・北米向け運賃が上昇を続けている。上海航運交易所(SSE)がまとめた6月6日付の上海発コンテナ運賃指数(SCFI)は、米国の西岸・東岸向けが前週から1割前後の上昇だった。過去最高の伸び幅を記録した前週から続伸。5月の米中関税合意を受けた需給逼迫(ひっぱく)で北米向けに限らず運賃上昇が続くが、主要船社からは上昇基調は早期に収束するとの予想も聞かれ始めた。6日付の上海発スポット運賃(4… 続き ...
上野グループの海運会社である上野トランステックが低・脱炭素の取り組みを加速させている。同社は日本財団の「ゼロエミッション船の実証実験にかかる技術開発助成プログラム」の下、新造タンカー「輝光丸(きこうまる)」(5000キロリットル型)を建造中だ。2026年には同船で世界に先駆け、水素燃料の内燃機関で発電し、蓄電池と組み合わせて電動モーターを駆動する電気推進ハイブリッド方式での実証航海を予定している。
舶用補機製造などを手掛けるダイハツインフィニアース(ダイハツIE、旧ダイハツディーゼル)、水素関連事業を担うジャパンハイドロ、エンジン製造を担うベルギーのBeHydroなど4社は、BeHydro開発・製造の中速水素エンジンの日本への輸入・販売・保守で協力する。同エンジンを内航船、作業船の主機として供給することを想定する。4社協業の第1船として、水素専焼エンジンを搭載したゼロエミッションのフェリー… ...
「バルカーの用船マーケットはダル(鈍化傾向)な状態が長らく続いている。これに伴って必然的に、海外オペレーター(運航船社)の一部にきな臭い雰囲気が漂い始めた」 先週半ば、雨上がりの東京都内の午後。喫茶店で海運ブローカーが背もたれに体を沈めながら、切り出した。■厳しさ増す懐事情 ベテランブローカーが続ける。「信用力が高くない新興の海外オペの中にはそろそろ、苦しくなってきているプレ… ...
米トランプ政権が4日から鉄鋼とアルミニウムの輸入関税を従来の25%から50%に引き上げたことで、日本―米国間の鋼材荷動きに不透明感が強まっている。近海船市場関係者は「関税25%時と同様に、米国内で調達できない鋼材品種は関税50%でも引き続き日本から輸入されるだろう」と予想。ただ、一方で、「関税による鋼材価格上昇が行き過ぎ、販売先の建設やインフラ業界の需要低迷につながる恐れがある」と警鐘を鳴らす。… ...
商船三井は3日、グループ会社の管理船2隻が海上気象観測通報優良船として表彰されたと発表した。海上気象の観測・通報により気象業務の発展に多大な貢献をしてきたことが評価され、10年連続でグループ管理船が表彰された。MOLシップマネージメント(橋口靖生社長)が管理する自動車専用船「EMINENT ACE」(5万8595総トン)が国土交通大臣表彰、MOL LNG輸送(綱島毅社長)が管理するLNG(… ...
ノルウェー船社ソルバンは2日、米最大の投資信託管理会社ブラックロック傘下の投資ファンドGIP(グローバルインフラストラクチャーパートナーズ)と折半出資で、液化ガス船事業の合弁会社を設立すると発表した。新会社「ソルバンガスキャリアーズ」は当初、ソルバンが保有するVLGC(大型LPG〈液化石油ガス〉運搬船)13隻を保有し、LPG、アンモニアに加え、エタンや液化CO2(二酸化炭素)輸送の取り込みも狙う… ...
SGホールディングス(HD)グループでロジスティクス事業を展開する佐川グローバルロジスティクスは2日、熊本県菊池市に1日付で「菊池営業所」を開設したと発表した。6000平方メートル規模の倉庫を擁し、同県内で急速に拡大する半導体関連の物流需要に対応する。佐川グローバルロジは、SGHDが中期経営計画で重点戦略の一つに掲げる「国内ロジスティクスの付加価値向上」に基づき、半導体などの成長領域商材を… ...
フィリピンのアジア・太平洋海事大学校(MAAP校)のカッター部が5月24日、海上保安大学校(広島県呉市)で開かれた「全日本カッター競技大会」に出場した。オープン参加のMAAP校は正式順位とはならないものの、10校中3位の結果を残した。国際船員労務協会が5月26日発表した。大会当日はあいにくの雨模様で、異例の決勝戦なしのタイムレースとなった。MAAP校はオープン参加のため正式順位には入… ...
国際物流プラットフォームを提供するShippio(シッピオ)は5月28日、DX(デジタルトランスフォーメーション)を通じて社会やビジネスの課題を解決し、持続可能な成長とウェルビーイングを実現する取り組みを表彰する「日本DX大賞2025」で、事業変革部門のファイナリストに選出されたと発表した。2022年にM&A(合併・買収)した通関事業者の協和海運と共同でエントリーし、同部門のファイナリスト4社に… ...
カナダ最大のコンテナ港、バンクーバー港など西岸ブリティッシュコロンビア州の港湾労使交渉が妥結した。カナダ西岸港湾労働組合ILWUカナダの第514支部と使用者団体のBCMEAは4日、新たに2023年4月1日から27年3月末までの4年間の団体協定を締結したと共同発表した。米国発着貨物も多く取り扱うカナダ西岸港で、労使問題による港湾混雑の懸念が弱まった。ILWUカナダ第514支部は、ブリティッシ… ...
山九は、大阪・関西万博のイタリアパビリオンで5月18―24日に開催された日本とイタリアのフェンシング交流イベントを支援した。両国のフェンシング選手によるデモンストレーションには、山九のアスリート社員3人と、同社が支援するパラスポーツ競技団体のプロジェクト「P.UNITED」所属のパラアスリート選手が参加した。同イベントは、フェンシングを通した日伊両国の文化交流促進を目的に開かれた。両… ...